フラデラ・タックル考②
2012年 06月 29日
ソルトフライリグも同様ですが雷様リグもノットを極力減らします。
【フライライン】
フライラインとリーダーバットはネイルノットで結束するのが一般的ですが、クイックキャストが必要な瞬間に結束部がガイドに引っ掛かったり水面のゴミを拾ったり藻が絡んだりのトラブルに見舞われがちです。
加えて特にフラデラでは、藻が繁殖して来るこれからの時期はベジテーションの具合に応じて頻繁にリーダーを交換する必要性が増えると云う事と、ランディングの際にトップガイドにネイルノット部が入った後に走られた時はガイドが飛んだりロッドが破損する危険性が高いんで、この部位はアシストフックに使われるブレイデッドPE100lbsを流用してラインティップ・エンド共ループtoループで結束してます。
ケプラーも有りますが、硬過ぎる気がするんでPE使うてます。
ただ100lbsブレイデッドPEはSAターポンテーパー#12等ソルト系ラインティップには深く挿せましたが、セージのバスバグラインのティップはより太い為に深く差し込むのが難しかったんで、急テーパーのラインには200lbsブレイドをお勧めします。
これは摩擦&締め付け系ノットなんで、深く被せてギッチギチに引っ張った後で二カ所をPE4号の8回ネイルノットで留め、SUやSuperX等のソフト系接着剤で表面を薄くコーティングする事でガイドを通る際の引っ掛かり感とノイズを無くしてます。
リーダーバットは極力小さな輪っかと結び目のダブルサージャンズループで、PE10号バッキングはスパイダーヒッチ後トリプルサージャンズループで結束。
【リーダーリグ】
リーダー長はロッドレングスより短くしてます。
理由は長くすると碌な事が無かったから。(^^;)
Sunshine Daydreamの長さは8.6ftなんで8~7.5ftリーダー。
近距離戦用ブッシュロッドは6.2ftなんで6ftリーダー。
これだけでサイト中にトラブルでモタモタする事無くクイックな2モーションキャストが可能になるし、対岸ブッシュ下への穴打ちも大分やり易くなります。
でも市販ノットレスリーダーなぞ無いんで自分で3セクションリーダーをリグってます。
より多段のリーダーも有りますが、キャストはし易くなるのかも知れませんがディメリットの方が多い気がするし使い勝手も悪く無いんで自分は3セクションでやってます。
7.5ftだとバット約120cm、ミッド約50cm、ティペット約60cm、を目安にするとバグに合ったテーパーが出来ますが、まあ配分はお好みで。
全長が変わっても比率は同じだと思います。
結束は全て自分が得意且つ一番信頼してるブラッドノットですが、ハンドプロテクター使ってギッチギチに締めた後に髭をギリギリでカットし引っ掛かりを無くしてます。
【TPO】
雷様リーダーリギングは次の考え方で使い分けます。
基本的にTWバギングなんで全てナイロンでリグってますが、沈みが早いフロロもヘビーカバーでなら使い道はあるやも知れません。
[標準リグ]
18号(72lb)+14号(56lb)+10号(40lb)
環境:オープンウォーター、藻類がまだ密集して無く、バッチが処々にしか無い、等ライトベジテーション。
突っ込まれる可能性のあるカバーが無い環境ならこのリグで問題無く80オーバーの大型も獲れました。
フライが呑まれて無ければフライロッドでのパワーファイトが楽しめますが、もし呑まれてたら引っ張りっこは絶対に厳禁!
顎の力は50クラスでもどうかすると10号ティペットがへしゃげる程強いんで、怒って歯を食いしばらない様に慎重にイナさないと無駄に切られて殺してしまう確率が大幅アップします。
だもんで、掛けたら真っ先に呑まれたかどうかを確認しないといけません。
このリグで対応可能なカバーの限界はこんな感じ…(あくまでイメージです)
ただ、この環境でサイトしたのが70オーバーだったら迷わず次のカバーリグに変更します。
[カバーリグ]
20号(80lb)+16号(64lb)+14号(56lb)
これは本流にも本格的に藻類が繁殖するこれからのメインリグになります。
ただ、このリグ強度は既にライン強度の二倍近くになっちゃってるんで長距離戦での無理は禁物です。
が、フロッグ雷師が狙う様なヘビーカバーで大型を狙うにはこれでもまだまだ役不足…(^^;)
[ヘビーカバーリグ]
35号(140lb)+28号(112lb)+20号(80lb)
環境はこんな感じ…(あくまでイメージです)
もうこうゆー環境なら#12以上の剛竿フライロッドにリオ・リバイアサンフローティングの組み合わせでしか対応出来ません…
でも、ま、乗り掛かった舟なんで、今シーズン、ちょっとやってみましょかね! (*⌒▽⌒*)