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ルアーなる未知の釣りとの出逢い

『ルアー』『バス』と云う未知なる釣り・サカナの事を初めて聞いたのは、確か中学に入った年の秋冬だったから昭和50年…ちゅうと1975年かナww

中学は熊本市内の高校付属で、学年所帯は小さいけどボンボン系男子校だったからか釣りキチが何人か居て、毎日鯉やハエ釣りの自慢したりどうやって釣ったかを共有?wしあってたww

ある日一人の仲間が「『ルアー釣り』てゆう釣りのあって『バス』てゆーサカナとかのたいぎゃ釣るっごたっ。近くの釣具屋に色々置いてあっけん今度帰りに行ってみらんや?」と言う。

ルアー?バス?…初めて聞いたワードなんで興味津々ww

当時の釣り情報はコレマタ釣りキチの親父が持ってた1968年に創刊されたフィッシング誌数冊で何時のモノだったかはもう記憶に無いが、よくよく読み返すとルアーやバスの事も書いてあって寝る前に何度も読み返してた事を想い出すww

ある日仲間に連れてかれたのは本荘に今でもあるアウトハウス・ススキ。

当時は須々木釣具店と云う名前で先代は白髪に眼鏡の普通の釣具屋のオジサンオバサンwで、お店も外見は普通の釣具屋なんだけど、軒先から一歩入った中には所謂『普通の釣具屋』とは全く異なる異質の空間があった… ( ; ゜Д゜)

ショーケースには今迄見た事もないイロやカタチをした中帽からしたらトンでもない値段の外国製ルアーフライロッドリールがズラリと並んでて、ハイカラなウェアやバッグ類、ゴールドグリーンボディに黒い縞々が入った40㌢強のコレマタ見た事もないデケえサカナ(バス)が2匹泳ぐデッカイ水槽や、御池・黒川等からの数々の野生化して鰭がピンピンに尖った美しいトロフィーレインボーの剥製や薩摩湖・正円池等の幻のゴーマルバスを保存してある冷凍庫、隅に置かれたグラマンのアルミボート、出入りするオトナのKGFCアウトドアズメンの出で立ち、等々、行く度に本当に色々度肝を抜かれたのを想い出すww

水槽に入ってるバスには興味があるけど当時の熊本にはまだ居ない(数年後船津ダムに入った)ちゅう事で、数々の武勇伝や自転車で行ける近場でどんなサカナがどんなルアーでどうやったら釣れるかとかを店に行く度に須々木さんや熊本ゲームフィッシングクラブの達人の方々に何度も聞いて、ソレだけで充分に満たされ夢見心地で夜道をキーコキーコ自転車漕いで帰ってたその頃に教えて貰ったのが江津湖雷魚のルアー釣りww
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カッコええ外国製スピニングロッドもダイヤモンドマイクロリールも持ってないけど、鯉のブッコミに使ってた7ft.位の親父の御下がりソリッドグラス投竿ならあるしガラゴロガラゴロ蒼錆出捲りのオリムピックリールもあるし、後はアブロン3号とルアーさえあれば憧れの雷魚ルアー釣りが出来る♪…と遂に決心し、中二に上がった4月のある日に須々木へ… ⊂(^(工)^)⊃

今でも忘れないが、生憎その日はGW前需要かナンかでアブロン3号が売り切れてて2号しか無い… 加えてこんルアーなら雷魚ンだごンごつ釣るっけん!と今の二代目まだ若かりし頃の須々木さんに勧められた蛙色のフラホッパーはちょっと位貯めた小遣いではオイソレ買える値段ぢゃ無いし…と握り締めてた小遣いで店で一番安かったスプーン(クルセイダーだったかナンだったかもう記憶に無いが、そやんた釣れんと云われた確か日本製w)を2個とアブロン2号を悩みに悩んだ末に買ってワックワクで帰宅。

産まれて初めて買ったキラキラスプーンに薄いグレーティントが入った新品のルアー専用アブロンライン♪
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ホントにこの時は嬉しかったなぁ~、人生全てがバラ色だったなぁ~www

ガラゴロオリムピックに期待満々でアブロン巻いて、ノット、なぞその頃は針結び以外は知らんもんで鉛結ぶ時と同じスプリットリングに団子結びwww(≧▽≦)

ペンチはサビサビのを親父に貸して貰い、毎週江津湖に自転車で通って朝焼けから真っ暗になる迄釣りしてたww

でも最初は何処に雷魚が居るかも釣り方も知らんもんで当然全く釣れずアタリもナンも無い日が続き、それでも信じて毎週通い続けて投げ続けて、やっと初めて雷魚が釣れたのは、確かマジにルアー釣りをヤり始めて1ヵ月程経った6月のある日。

その日も何時もの様に上江津湖の湖畔から黒藻バッチを避けながらスプーンを引っ張ってると、いきなりガグゴッ!(◎-◎;)

手元に直接来る曾て経験した事の無い物凄い衝撃に無我夢中でガラゴロハンドル回して寄せたのは、ヨンマル位の雷魚だったと思う。

ルアーフィッシングでネットを使う概念はまだ無かったと思うが出回ってても高価なギャフなぞ持ってなかったし、下手に触ると噛み付かれるとか寄生虫が移るとか、仲間からトンでもないホラを吹き込まれてたんで触れず、興奮と衝撃で笑って止まらない膝を曲げ、ブルブル震える手でラインを掴んで水際からズリ揚げた処で信じられない事に舶来のルアー専用アブロン2号がパチッ!と云う音と共に切れ、初めてルアーで釣れた雷魚はなけなしのスプーンを咥えたまま、水に帰ってった…ww

其までと全く違ってその日は活性が上がった日だった様で、最後のスプーンをまた団子結びで結んで釣りを再開した直後もう一匹ヨンマルクラスが釣れたけど、ソイツもライン掴んでズリ揚げた際にまたまたアブロンが切れ、またまたルアー毎持ってかれた・・・(;´Д`)

やっとルアーで釣れたあの日、アブロン3号が売り切れてた事を随分恨んだのを今でも覚えてるww

またコツコツちょっとづつ小遣いを貯め、スプーンを買い直し、やっと念願のアブロン3号800円を手に入れた頃にはもう真夏になってたけど、其から高一になってフライフィッシングに出逢う迄、時間と金(メインはお年玉と実家靴屋のバイト代w)の全てをスピニングとベイトタックルでの雷魚のルアー釣りに注ぎ込む中学時代となるww
by saltyalx62 | 2015-01-17 15:25 | 回想録

海水毛鉤好きなロートルのフライフィッシングブログです。 Husband, Father, Motorcyclist, Marketing Planner, Fan of Thrash-Metal, and a Saltwater Flyfishing Geek, Born in 1962,


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